859年(貞観元年)に日本で造られた銭貨で、皇朝十二銭のひとつです。
日本で通貨として8番目に造られた銭貨です。
「饒益」は「ジョウエキ」と読むと物が豊かな事を表し、「ニョウヤク」と読めば仏教語で物をあたえるという意味を持っています。
饒益神宝1枚に対し旧銭10枚の交換比率が設定されていました。
銭文が判別できなほどの粗悪なものが多く、造られた期間も11年と短いので、皇朝12銭の中では現存するものが最も少ないと言われており、美品になると100万円~400万円の高値で取引された事もあり、コレクターの間でも幻の古銭といわれています。