天保9年に発行された大判で、吹増大判(ふきましおおばん)あるいは吹継大判(ふきつぎおおばん)とも呼ばれています。
表面は「拾両後藤(花押)」と墨書され、後藤四郎兵衛家16代方乗、17代典乗によって書かれています。
上下左右に丸枠桐極印がそれぞれ1箇所、計4箇所打たれており、やや角ばった楕円形をしています。
享保大判と並行して流通しており、極印の形状が異なっていたので、そこを見て区別していたそうです。
コレクターの間では300万円以上の評価額がついており、美品となると500万円以上の評価額がつくこともあるようです。