天保8年に発行された1両としての額面を持つ小判で、保字小判(ほうじこばん/ほじこばん)とも呼ばれています。
また、正徳小判および正徳一分判を総称して正徳金(しょうとくきん)とも言います。
保字小判からローラーによって金を伸ばすようになり、完全手作業によって造られていた小判と比較すると、平面性や均質性が良くなりました。
そのおかげで、金の品位は高くなかったのですが、美しく仕上がっており、表面の金色は元文や文政と比べるとよりはっきりとしています。
また、献上用の特製の小判も作られており、小判師の験極印、吹所の験極印は意図的に「大・吉」という組み合わせで打たれています。
コレクターの間では10万円前後の評価額がついています。