東京都出身の女性の日本画家で、本名は福田豊城といいます。
師である平山郁夫の影響を強く受けた作風が特徴で、風景、花などを題材にした幻想的な画風が高く評価されています。
特に花を描いた作品は、背景に余計なものは描かず、単色を濃淡で表現する事によって幻想的な雰囲気が引き出されており、思わず魅入ってしまう美しさを持っています。
師である平山郁夫は東京藝術大学の学長をつとめた人物で文化勲章受章者でもあり、インドのシルクロードを題材にした神秘的な作品や平和に願いを込めた作品を展開した事で知られています。
東京藝術大学を卒業すると大学院へ進み、平山郁夫に師事して画技を磨きました。
その実力はすぐに注目され、世間の評価に応えるように伊藤深游木は院展を中心に作品を発表し、数々の賞を受賞し、出品した作品が度々外務省の買い上げとなっています。
また、パブリックコレクションも多く手掛けており、在連合王国日本国大使館公使公邸や長谷川町子美術館、常磐大学などで観る事ができます。
院展以外では個展を度々開催しており、日本美術院院友として活躍を続けています。