東京出身の女性の日本画家です。
武蔵野美術大学在学中に創画会に出品し、はやくからその実力が認められ、創画会賞を数回受賞し活躍を示しました。
文化庁在外研修員として渡仏、武蔵野美術大学在外研究員として渡米し、この間も数々の賞を受賞し、現代日本画界を代表する画家の一人として知られるようになります。
初期の頃から一貫して人物像に取り組み、新たな独自の人物表現を開拓していき、その技法は伝統的な日本画の画材を基礎としながら、コラージュ(貼り付け)、スクラッチング(削り取り)等の斬新な手法を駆使し、日本画というジャンルの可能性を押し広げるものとなっています。
作品では女性像を主なモチーフに人間性を表現し着物姿、半裸、裸婦、または女性群像が多く、作品全体に絵具を濃厚に塗り重ねて重厚で奥深い世界観を創造しており、「私の作品は人間を主題としている。肉体が持つ有機的なフォルムをイメージをとおして絵画の上で追求している」と内田本人が話しています。
また、後進の指導にも尽力しており、武蔵野美術大学日本画学科教授、金沢美術工芸大学非常勤講師もつとめています。