ノルウェー出身の画家です。
父親は学校の校長をしており、兄弟のカール・オスカール・エウゲンは軍医で人類学の開拓者でした。
幼い頃過ごした家は、いとこで企業家のピーター・ニコライ・アルボの夏の別荘として建てられたもので、この家は現在ドラメン美術館の一部として現存しており、その部屋には複数のアルボの作品を展示してあります。
絵の勉強のためにノルエウェーを離れ、デンマークのコペンハーゲンとドイツのデュッセルドルフの美術学校で様々な画家に学び、当時のノルウェーでは歴史画に興味を持つ画家が多く、アルボも必然的に歴史画を描くようになりました。
美術アカデミーの教授だったアドルフ・ティーデマンとハンス・フーデとは親友で、二人と共に旅をしながら制作活動を続け、晩年にはノルウェーのクリスチャニア(現・オスロ)に住み、聖オラフ勲章騎士章、ヴァーサ王騎士勲章を受賞し、ウィーンの美術部門展覧会の委員をつとめ、ナショナル・ギャラリー・カンパニーの一員として活躍しました。
主にノルウェーの歴史や北欧神話を題材にした作品を手掛け、ワイルドハントや北欧神話に登場する女性ワルキューレを描いた作品が有名で、その中の一つ「アスガルトスレイエン」はスウェーデンのブラックメタルバンドとして活躍したバートリ(Bathory)のアルバムのアートワークとして使用されました。
また、肖像画家としても有名で、数々の王族の肖像画を手掛けています。