ベルナール・ビュフェはフランスの画家で、第二次世界大戦後の具象絵画で代表的な存在として知られています。
また作風としてはモノトーンに近い色彩に太い輪郭線などが特徴的です。
ベルナール・ビュフェはフランスのパリで生まれました。
父親は工場を経営しており、多忙のためかベルナール・ビュフェとの仲はあまり良くありませんでした。
15歳の頃に国立美術学校の入学試験に合格し、アトリエ作品賞を受賞しますが同年に心の支えであった母を亡くしています。
ベルナール・ビュフェは、後にパリで最も権威のある新人賞、批評家賞を受賞し、天才画家として知られるようになりました。
ベルナール・ビュフェの生み出した様式は黒い描線と抑えられた色彩で第二次世界大戦の虚無感や不安感を表現し、無駄な装飾を削除した人物描写で、世界中に共感を呼びました。
また多くの若者に影響を与えたジャン=ポール・サルトルの実存主義やアルベール・カミュの不条理の理想を具体的に表現しているとされ、ベルナール・ビュフェの人気は更に加速しました。
ベルナール・ビュフェは絵を描く事に人生を捧げており、「私は絵を描く事しか知らない」「絵の中に自分自身が埋没してもいい」と語っています。
このような独自の感性を持ったベルナール・ビュフェに大きな影響を与えた人物がいます。
それは妻のアナベルです。
アナベルの才能と様々な表情に魅せられる事で刺激になり、創作活動に意欲的に取り組み、多く表現方法を模索しています。
その後、ベルナール・ビュフェの作風はモノトーンから色彩豊かな表現となり、作品明るさ加わるようになりました。
またベルナール・ビュフェの作品はアナベルをモデルとした作品も多く残存しています。
ベルナール・ビュフェは惜しまれつつも71歳でこの世を去っていますが、生前ベルナール・ビュフェは「素直な愛情を持って、絵と対話して欲しい。絵画はそれについて話すものではなく、ただ感じ取るものである。一つの絵画を判断するには1/100秒あれば足りるのです」という言葉を残しました。