清原啓一の絵画作品のお買取りいたします
清原啓一は”群鶏の画家”とも称せられるほどに人生を遊鶏図に捧げた油彩画作家で、花や鶏をモチーフとした作品を数多く世に発表しております。
いわの美術では、清原啓一の絵画作品のお買取りをいたしております。
1927年、清原啓一は富山県砺波市の農家に生まれます。
富山師範学校を卒業した清原啓一は同県の洋画家「川辺外治」から絵画を学び、中学教師として教鞭を執りながら油彩画制作に尽力しておりました。
次への展開を見出そうと新しいモチーフを探していたある日、実家で飼っていた鶏を思い出したところから“群鶏の画家”としての道を歩み始めることとなります。
鶏は風景や婦人像などとは違って一瞬でも止まることなく動き続けるため、油彩画での表現は困難でありますが清原啓一は60年に渡ってひたすら油彩画制作に挑み続けました。
清原啓一は鶏を描くにあたって自宅の庭に鶏を飼い、一日あたり50枚にも及ぶ写生をいたしました。
清原啓一の画風は年代と共に表現方法が変化していきます。
初期は自ら選んだモチーフを見たままに描いておりました。
やがて鶏の姿や質量感に重きを置くようになり、生き物として忠実に描くようになります。
しかしながら次の段階に至るころには、これまでの流れを断ち切るかのように鶏を抽象化した表現となりました。
1970年代より、鶏を「描く」ことから鶏で「表現」することにテーマが変化していきました。
1980年代後半からは日本の景観や風景といったものにも挑み、装飾にも力をいれた遊鶏図を描くようになります。
2000年代は清原啓一の芸術性も成熟して極まってきた時代です。その画風は日本の四季感を取り込みつつ、自身の中で象徴的な存在とまで高まった鶏をうまく調和させた豊かで美しい絵画表現へと変化していきました。
日本の美術界に鶏による絵画表現を見出してきた清原啓一は、2008年10月11日に肝細胞癌のため享年81歳で亡くなりました。
”群鶏の画家”清原啓一の絵画作品のご売却をお考えの方は是非一度、いわの美術までご連絡ください。
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