京都府出身の昭和~平成時代に活躍する日本画家です。
現在、日展会友、京都日本画研究会講師、京都日本画家協会理事として活躍しています。
長年にわたり自然と山岳を主題に作品を制作しており、日本のみならずヒマラヤ、エベレスト、中国など海外の山を取材し描き続けている事で知られています。
近年では、日本の富士をテーマにした作品を多く発表しており、山々から感じられる圧倒的な生命力を写実描写で表現し、評価されています。
画家を志すようになった国府克は、京都市立日吉が丘高校の日本画科に入学し、本格的に絵画の基礎を学びました。
卒業後も日本画家として更なる画技を身につけるために堂本印象が主宰する東丘社に入塾します。
その実力は少しずつ表れていき、東丘社展をはじめ、日展、京都展などで受賞を重ねるようになります。
はじめは日本の山岳などの自然豊かな風景を描いていましたが、海外の山岳の美しさにも惹かれ、中国の山々、ヒマラヤ、エベレストなどを取材して、作品を発表していきました。
ただ単純に山岳の姿を写生したものではなく、山岳の持つ雄大さ、威厳さ、生命力などを繊細なタッチでありながらも迫力ある絵に仕上げる事ができるのは国府克だからできる事だといわれています。
こうして関西を中心に活躍を続け、日本美術界の巨匠として現在でも多くの作品を精力的に手掛けています。