クロード・モネはフランス生まれの印象派を代表する画家で、美しい風景画は世界中の人々に知られています。
クロード・モネはパリ生まれで食品雑貨商の裕福な家庭に次男として生まれました。
本名はクロード・オスカール・モネといいますが、本人はオスカールという名前が好きではなかった為にクロード・モネと名乗っていたそうです。
幼い頃から絵が上手く、10代の頃には絵の才能を発揮し地元の文具店に作品を置いてもらっていたといわれています。
クロード・モネはセーヌ川で活動していた印象派の先駆的存在といわれる風景画家のウジェーヌ・ブーダンから自然の美を学んだ後に本格的に絵画を学ぶためにパリの自由画塾アカデミー・ジェイスに入学しました。
当時の美術界は保守的で神話画や写実的な歴史画などが模範とされておりクロード・モネは不満がありました。
その時に同校でフランシスコ・ピサロと出会い、兵役を経た後にルノワールやシスレーなどの同じ志を持つ画家達と知り合いグループを作ります。
同メンバーで初めて開いたグループ展では絵具を混合せず、絵具本来の質感を生かした筆触分割(タッチ分割)などで描かれた作風であったため、スキャンダルにもなったそうでクロード・モネの出品作である「印象・日の出」を評論家が皮肉った事で印象派という呼名が生まれました。
光の画家とも呼ばれるクロード・モネは、空気遠近法や太陽の光を構成する7色のプリズムを基本とする筆触分割(タッチ分割)などの技法を駆使し天候、時間によって変化する光と大気の状態を表現する作品を生み出した印象派の画家達を代表する巨匠の一人です。
また、クロード・モネの作品の特徴としては光の変化を時間によって別のキャンパスに描く為に連作が多く、一言でまとめるとクロード・モネの作品は雰囲気だといわれています。
ルノワール、セザンヌ、ゴーギャンらが印象派の技法を離れてもクロード・モネは自然の中にある光の美しさに惹かれていたのもあってか、印象派の技法を生涯貫いています。
印象派の中でも最も長生きしたクロード・モネは惜しまれながらも86歳で没します。
当時は皮肉や批判もありましたが現在では近代美術史上もっとも革命的な美術運動として評価されています。