【児玉幸雄】買取作家・取扱い一覧絵画

児玉幸雄

児玉幸雄(1916～1992)

大阪府出身の日本の洋画家で、フランスの風景を多く残した事で知られています。

フランスの風景を描く画家は非常に多いのですが、児玉幸雄の場合、ヨーロッパ独特の石造りの建物の重厚感をしっかり描き、市場の人の動きを描いて「静と動」というものがしっかりと表現されており、近代のフランスを描く画家としては最も人気の高い画家としてその名を挙げる事ができます。

初期の頃には人形や着衣の婦人像を多く描いていましたが、フランスに渡ってから、フランスの風景を数多く残すようになっていきました。

その堅牢なマチエールとさざめくような色面による画面構成は具象画の実力派として認められています。

関西学院大学経済学部に入学し、経済を学ぶかたわら美術部に入り田村孝之介に師事しました。

在学中に全関西洋画展、二科展で入選を果たすと、卒業後も画家として作品を出品し続けました。

戦後は二紀会が創立され、同人として次々と作品を発表し、受賞を重ねます。

初めてフランスへ渡ってからは毎年渡欧し、フランスの風景を描き続け、二紀会以外にも画廊などで個展を開催し、作品を発表しました。

児玉幸雄年表

1916年　大阪府で生まれる

1936年　全関西美術展に入選する

田村幸之助に師事する

1937年　二科展に初入選する

1939年　関西学院大学を卒業する

現役入隊し、7年余り中国で役につく

1946年　復員する

1947年　大阪市展で市長賞を受賞する

二紀会同人となる

1950年　第4回紀展同人賞を受賞する

1952年　第6回二紀展にて同人優賞を受賞し、委員となる

1957年　初めて渡欧する

1959年　渡欧作品展開を開催する

1964年　アメリカ、メキシコを旅行する

1973年　大個展を開催する

1981年　石版画集『フランスの四季』『パリ・12ヵ月』を出版する

1986年　田村幸之助の死去に伴い二紀会を退会する

1990年　水彩画集『ヨーロッパを描く』を出版する

1991年　現代作家デッサンシリーズ‐児玉幸雄展を開催する

1992年　逝去