フランス・パリ出身の19世紀末~20世紀のフランスでフォーヴィズムの画家として活躍しました。
父親はベルギー人でしたがパリで音楽教師をしていました。
16歳で家を出ると18歳で結婚し、翌年には長女が生まれました。
生計を立てるために自転車レースや、バイオリン奏者(講師)として働きながら、絵を描いていました。
徹底した自由主義者で、自分の才能以外は何も信じず、束縛や服従する事を嫌っていました。
こうした性格なので、絵画についても伝統や教育を拒否して、独学で画家の道を切り開いていきました。
特にゴッホにだけは少なからず影響を受けていると自身で表明しており、彼が唯一認めた画家だったようです。
また、後期にはセザンヌに影響を受け、画風が変化しますが、ゴッホほどの影響力はなかったようです。
ヴラマンクの絵は絵具チューブから絞り出した原色を塗りつけているように見えて、その画面には明るさよりは陰鬱さがただよっているのが特徴です。