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マルク・シャガール

マルク・シャガール(1887～1985)

マルク・シャガールはベラルーシ(旧ロシア)出身でフランスの画家として知られています。

また愛をテーマにした作品が多いために愛の画家とも呼ばれています。

マルク・シャガールはロシア名のマルク・ザハロヴィチ・シャガルとベラルーシ名のモイシャ・ザハラヴィチ・シャガルがあります。

ベラルーシで9人兄弟の長男として生まれ、後にパリでマルクと名乗るようになったといわれています。

マルク・シャガールは4年制の公立学校に入学し、同級生のオシップ・ザッキンと共に芸術家を目指したといわれています。

その後、サンクトペテルブルクの美術学校に通いますが、伝統的な教育に満足できず、後にロシアのバレエ団で衣装デザインを担当していたレオン・バクストのズヴァンツェ美術学校で学んでいます。

マルク・シャガールは後にパリを訪れ、5年滞在すると帰郷し、その後、再度パリを訪れています。

最初にパリを訪れた時の作風はキュビズムの影響が見られ、帰郷していた時の作風はロシア・アバンギャルドに影響されたデザイン的作風で、パリを再度訪れた時の作風は愛への傾斜が見られる作品を展開しています。

その後、第二次世界大戦が勃発するとナチスの迫害を避けて、アメリカに亡命します。

この時に最初の妻、ベラ・ローゼンフェルトがアメリカで病死しています。

その後マルク・シャガールはパリに戻り、南フランスに永住を決意しフランス国籍を取得しています。

フランス国籍取得後から2年後に60歳でユダヤ人女性のヴァランティーヌ・ブロッキーと再婚しています。

その後、フランス共和国の文化大臣を務めていたアンドレ・マルローがマルク・シャガールにオペラ座の天井画を依頼しています。

それからもマルローとの親交は続いており、マルク・シャガールはフランスに連作の「聖書のメッセージ」を寄付し、マルローはマルク・シャガールの作品を展示するための国立美術館建設を推進しており、後に国立マルク・シャガール美術館が完成しています。

愛を表現した作品を制作し名を馳せたマルク・シャガールは惜しまれつつも98歳でこの世を去りました。

またマルク・シャガールは毒舌家としても知られており、同時代の画家や芸術運動には冷たい態度を示していたそうで、特にピカソに対しては、手厳しい評価を下しています。

マルク・シャガール年表

1887年　生まれる

1906年　ヴィテブスクでイェフダ・ペンの絵画教室で学ぶ

1907年　サンクト＝ペテルブルグ帝国芸術奨励協会の美術学校とサンクト＝ペテルブルグの私立学校で学ぶ

パブロ＝ピカソ、ジョルジュ・ブラックらと知り合う

1915年　ベラ・ローゼンフェルトと結婚する

1915年　サンクト＝ペテルブルグの戦時経済局で働く

1918年　ヴィテブスク地方人民教育局の芸術人民委員に任命される

1923年　パリに落ち着く

1930年「聖書」の挿絵に取り組む

1937年　フランス国籍を取得する

1940年　ロワール、その後プロヴァンスに移る

1941年　マルセイユで拘束されるが、釈放される

アメリカに移住する

1943年　アメリカとメキシコの劇場のために制作を行う

1945年　バレエ「火の鳥」の舞台装飾と衣装を担当する

1948年　フランスに帰国する

1950年　ニース近郊のヴァンスに移転し、リトグラフと陶器に取り組む

1951年　最初の石造彫刻を制作する

1952年　ヴァランティーナ・ブロツキーと結婚する

1957年　ステンドグラス窓に着手する

1963年　日本で展覧会を行う

1964年　パリのオペラ座の天井画を制作する

1966年　サン・ポール・ド・ヴァンスに転居する

1969-年　ニースにシャガール美術館を設立する

1985年　3月28日　サン・ポール・ド・ヴァンスにて逝去

1887年　生まれる

1906年　ヴィテブスクでイェフダ・ペンの絵画教室で学ぶ

1907年　サンクト＝ペテルブルグ帝国芸術奨励協会の美術学校と

00000年サンクト＝ペテルブルグの私立学校で学ぶ

00000年パブロ＝ピカソ、ジョルジュ・ブラックらと知り合う