昭和時代~平成時代に活躍する日本の洋画家です。
戦時中であったため韓国で生まれ、幼少期を中国で過ごし、終戦の年に両親とともに帰国して広島や静岡で暮らしました。
中学・高校時代にデッサンや油彩画をよく描くようになり、画技を磨くため上京して阿佐ヶ谷美術学園洋画研究所に通い、洋画家・森清治郎に指導を受け、東京藝術大学に入学します。
在学中に白日会へ出品・受賞し、洋画家としての頭角をあらわしますが、卒業後は画家ではなくイラストレーターとして東急エージェンシーに入社しました。
その傍らで、白日会に制作・出品もしていました。
33歳の時に入院してデザイン・イラストの仕事が途切れてしまい、退院した時に画家になる最後のチャンスと思い、画家として本格的に活動を開始しました。
写実絵画の巨匠で、黒、金、グレーなどを背景にして、まるで空間に浮かんでいるような作品たちは写真と見間違うほど細密に描かれています。
また、三島由紀夫、加賀乙彦、宮尾登美子の小説の挿画を担当した事でも有名です。