ラファエロ・サンティは盛期ルネサンスを代表するイタリアの画家で建築家でもあります。
また、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並ぶ三大巨匠としても知られている他、聖母の画家とも呼ばれています。
ラファエロ・サンティはイタリアの芸術の街として知られるウルビーノで生まれており、父親は画家として活動していたとされています。
幼少期に父母が亡くなり、イタリアで人気のあった画家のペルジーノに師事した後にフィレンツェを拠点に創作活動を行っています。
この頃は最先端のフィレンツェ美術を取り入れながら独自の作風を確立する事に励んでいたとされており、レオナルド・ダ・ヴィンチの影響を受けていた傑作を多く生み出しています。
ラファエロ・サンティはその後、ローマ教皇のユリウス2世の招待でローマを訪れています。
その後、同じく招待されましたがぐずぐずしていたミケランジェロとは違い、依頼のあったヴァチカン宮殿教皇専用図書室のフレスコ壁画制作の為、すぐさま向かったといわれています。
ローマを訪れてからは、宮廷画家として栄華を極めていましたがラファエロ・サンティは37歳という若さでこの世を去っています。
近年では調和に富んだ古典的様式の為か、西欧アカデミズムの祖として見なされています。