ロジャー・ディーンはイングランド出身の画家でイラストレーターでもあります。
2009年に公開された映画「アバター」に登場する空中に浮かぶ岩や翼竜などの世界感がロジャー・ディーンの描いてきた世界観にそっくりだと話題になった事でも知られています。
ロジャー・ディーンはイングランドのケント州アシュフォードに生まれました。
父がイギリス軍のエンジニアだったこともあり幼き頃は、キプロスや香港などを転々としていました。
一家でイギリスに戻ると、アシュフォード・グラマー・スクールを経て、服飾デザインを学んでいた母の影響からか、カンタベリー州の王立家具デザイン学校で銀細工の加工やデザインを学んでいます。
その後、ロンドンの英国王立芸術大学に入学し、デザインの免許を取得し、卒業後は工業デザイナーとして働いています。
大学を卒業し、ロニー・スコット・ジャズ・クラブの改装に携わった関係でエイドリアン・ガーヴィッツのアルバムのカバーデザインを依頼されています。
そのデザインの評判が上々だったのか、その後はジャケットデザインの仕事も手掛けるようになっています。
後にイエスというプログレッシヴロックバンドのジャケットデザインを担当すると、商業的に成功したイエスのジャケットを多く手がけるようになり、プログレッシヴロックファンの間で話題となり、イエス以外のグループのジャケットやロゴのデザインも手掛けるようになりました。
その後も音楽とマッチした多くのデザインや舞台セットにも携わるなど活躍し、個人画集も制作しています。