ロイ・リキテンスタインはアメリカ合衆国の画家です。
ポップアートの代表的な画家として知られており、漫画の持つ強烈な線と単純化された色彩を油彩で表現する事でも知られています。
ロイ・リキテンスタインはアメリカ合衆国のニューヨークで生まれています。
その後、オハイオ州立大学美術学部に入学しています。
在学中に兵役期間を終え、第二次世界大戦後に修士号を取得して卒業後も同大学に在籍し、2年ほど講師を務めています。
その後、ニューヨークカール・バック画廊で初の個展を開催していますが、生計を立てる為に製図工や大学講師をしながら抽象表現主義風の作品を制作しています。
ロイ・リキテンスタインは自身の子供にミッキーマウスの漫画を描いてあげた時に、芸術としての絵画よりも漫画の方がインパクトが強いという事を悟り、漫画のコマを拡大したようなロイ・リキテンスタイン独自の作風が生まれました。
ロイ・リキテンスタインの作品は太い輪郭線で平面的に表現されており赤、青、黄の三原色をベタ塗りし、ドットの大きさで密度を調整し、陰影を表現しています。
また、三原色の他は黒と白に限定した色使いはモダニズム抽象画家のピエト・モンドリアンとの共通点もあります。
ロイ・リキテンスタインの作風は後に三原色以外も使用するようになり、名画とされている作品を平面的に表現したり、平面の表現とは対極にある作品を漫画のように平面的に描くシリーズに挑戦し、その他にも立体作品も手掛けています。
ロイ・リキテンスタインは後に、精神科学・表現芸術部門で京都賞を受賞しています。