【清水登之】買取作家・取扱い一覧 絵画

清水登之

清水登之
清水登之(1887~1945)
大正~昭和時代前期に活躍した日本の洋画家です。
300年間19代続いた大地主の家に生まれましたが、父の代で没落してしまいました。

幼い時から絵が上手く、栃木中学校在学中に描いたビスマルクの肖像画(鉛筆画)が明治天皇に献上されたと言われています。
その後、士官学校の試験に落第し、画家を志し、アメリカで働きながら絵を学び、念願であったフランスへ渡りました。

パリに着いてからは、在欧日本人や、かの地の画家達を問わず、実に旺盛に交流し、勤勉でまじめな性格であった為、画家仲間が帰国する時に決まって開かれた日本倶楽部での送別会にまめに顔を出していました。
また、アメリカでの生活が長かったので英語は堪能でしたが、フランス語の家庭教師を付け勉強をしたそうです。

帰国後、渡欧した画家だからといってすぐに絵が売れた訳ではなく、知り合いに金銭的援助を頼み、パトロン探しに多くの手間と時間を費やし、展覧会の予定を先へ先へと入れ、ノルマを達成するように着々とこなし、訪れた土地では絵の好きそうな医者や資産家を訪ねては肖像画を制作し、時間さえあれば販売用の色紙絵を描き、資金を作っていました。

独立美術協会の創立に参加し、その中心メンバーとして活躍し、日本的な主題に取り組むと共に中国や東南アジアをも旅し各地の人々や風景、さらには日本軍の作戦行動を記録する作品を描き、疎開先の実家で亡くなりました。

清水登之年表

1887年 栃木県に生まれる
1901年 栃木県立栃木中学校 入学
1905年 成城学校に転校
1906年 成城学校 卒業
1907年 渡米
1912年 フォッコ・タダマ、田中保に師事する
1917年 アート・スチューデント・リーグで学ぶ
1920年 一時帰国し、結婚。再渡米
1921年 第34回アメリカ絵画彫刻展 受賞取り消し
1924年 渡仏
1925年 サロン・ドートンヌ 入選
1929年 二科展 樗牛賞
1930年 二科展 受賞
1932年 従軍画家となる
1945年 死去

清水登之代表作

『C嬢の肖像』
『ヨコハマ・ナイト』
『チャイルド洋食店』
『セーヌ湖畔』
『ロシアダンス』
『水平のいるカフェ』
『パリ夜街』

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