【サイ・トゥオンブリー】買取作家・取扱い一覧絵画

サイ・トゥオンブリー

サイ・トゥオンブリー(1928～2011)

サイ・トゥオンブリーの作品を買取ります

サイ・トゥオンブリーはアメリカヴァージニア州出身の画家で、子供のいたずら描きのような独特の世界感を持つ作風が特徴で、彫刻作品やポラロイド写真なども手掛けています。

また、サイ・トゥオンブリとも表記される事があります。

作風は時代によって大きく変化していますが、最も知られているものが無彩色や彩度の低い背景に筆記体の「e」または「l」の字を続けて書いたようなカリグラフィー的な作品で、その他にも植物をモチーフにした色彩豊かな作品も手掛けています。

ちなみに暗号制作者としてアメリカ陸軍に従軍していた経験があり、サイ・トゥオンブリーの作品が暗号のように見えるのも、この時の経験からきているのかもしれません。

そんなサイ・トゥオンブリーはボストン美術館付属美術学校とニューヨークの美術学生連盟で学び、アメリカの抽象表現主義の第二世代と目されていましたが、独自の道を追求するようになり、独特の世界観を築き上げていきます。

青年期に南イタリアに魅せられてからはローマに定住し、現地で出会った女性と結婚し、活動拠点としていました。

そのため、サイ・トゥオンブリーの作品には地中海の海や波や空や自然がモチーフになっており、作品に書き込まれている文字もギリシャ神話の登場人物やその土地にゆかりのある詩人や哲学者が発した言葉が使われています。

亡くなるまで精力的に画家としての活動を続けており、ローマの地でその生涯に幕を閉じています。

サイ・トゥオンブリー年表

1928年　アメリカヴァージニア州で生まれる

1950年　ニューヨークの美術学生連盟で学ぶ

1951年　ブラック・マウンテン・カレッジでロバート・マザウェルに師事する

ニューヨークのThe Kootz Galleryで最初の個展を開催する

1952年　ラウシェンバーグとアメリカ南部やキューバ、ヨーロッパ、アフリカを旅行する

1953年　暗号制作者としてアメリカ陸軍に従軍する

1957年　ローマに定住し、作品を制作する

1959年　ドローイングシリーズを制作する

1960年　ローマに家を持つ

1966年　アムステルダムのステディリク美術館で個展を開催する

1976年　パリ市立近代美術館で個展を開催する

1979年　ニューヨークのホイットニー・アメリカ美術館で個展を開催する

1980年　植物をモチーフにした作品を発表する

1981年　クレーフェルトのランゲ美術館で個展を開催する

1984年　ボルドー近代美術館で個展を開催する

1988年　ヴェネツィア・ビエンナーレに出品する

1990年　フィラデルフィア美術館で個展を開催する

1994年　ニューヨーク近代美術館で回顧展を開催する

1996年　高松宮殿下記念世界文化賞を受賞する

2011年　83歳で逝去