栃木県出身の昭和~平成時代に活躍した日本の洋画家です。
「バラ」と「パリの風景」を主題に鮮やかな油彩画の輝きを独自に確立し、何度も塗り重ねられた重厚なマチエールの中に繊細な技術を共有させており、晩年になるにつれて色彩は鮮やかさを増しているのが特徴です。
幼い頃から絵画に興味を持っており、画家の道に進もうと強く思うようになったのは早稲田大学商学部卒業してからでした。
独学で洋画の勉強を始め、猪熊弦一郎に師事すると猪熊弦一郎の勧めで新制作展へ出品を果たし、日展、光風会などに活躍の場を広げていきます。
西洋絵画の本場で技術を学ぶためにヨーロッパへ遊学し、数々の美術様式に触れ、帰国後は日本画壇での名声をさらに高めていきました。
また、フランス・パームコマンドール勲章を受賞の際「勲章の話はいろいろもらったけど、取りに行かなくてもくれたからもらっておいた」と述べるほど画壇での地位には全く執着せず、自由気ままに絵を描いて過ごしていました。