こちらは以前出張買取の際にお買取りさせて頂きました響35年です。
この特徴的な青色のボトルは三代徳田八十吉が響35年のために特別に造型し、耀彩(ようさい)と呼ばれる独自の精緻な技法を施して焼き上げた逸品です。耀彩は古九谷の研究や上絵釉薬調合の第一人者でもあった祖父直伝の調合技術を駆使して創成したもので、「光り輝く彩(いろ)」という意味で名づけられました。
面相筆で塗り重ねた美しく輝くグラデーションの耀彩瓶 碧陽。耀彩の中でも藍から黄へのグラデーションパターンを用いているのはサントリーのサン(太陽)の意味も込めているからなんだそうです。
モルトウイスキーはサントリーが保有する樽の中から、1960~1971年に蒸留された高酒齢原酒の秘蔵樽を吟味、厳選しヴァッティングしたものです。また合わせたグレーンウイスキーも35年以上オーク樽に眠らせていたという円熟の秘蔵品で、貴重な原酒たちが丁寧にブレンドされ、響35年を作り上げています。
人間国宝である三代徳田八十吉の手掛けた、響35年耀彩瓶 碧陽は150本という数量限定での発売となっていました。なかなか目にする機会も少ないお品物で、今回は銘の入った桐箱と台座、包み布と共にお買取りさせて頂きました。桐箱の箱蓋には「耀彩瓶 碧陽 九谷八十吉」、本体の瓶底には金文字で「八十吉作」とあります。
響35年お持ちではありませんか?響35年では三代徳田八十吉の手掛けたボトルの他に、十四代酒井田柿右衛門の手掛けた「濁手山つつじ文洋酒瓶」、十三代今泉今右衛門の手掛けた「色絵薄墨草花文洋酒瓶」なども販売されたことがあります。
いずれもいわの美術でお買取りの行っているお品物ですので、ご処分ご売却をお考えの際は是非いわの美術にお買取りさせて下さい。