今回いわの美術がお買取したお品物は勲一等瑞宝章です。
瑞宝章は明治21年1月4日に大勲位菊花章頸飾、勲一等旭日桐花大綬章、そして性を授与対象とした宝冠章と共に増設された勲章で、勲一等から勲八等まで制定されていました。
当初は男性のみが授与されるものでしたが、大正8年からは女性も授与されるようになりました。
さらに勲等表記は平成15年5月20日に栄典制度改正が行われた事で廃止され、現在は瑞宝大綬章、瑞宝重光章、瑞宝中綬章、瑞宝小綬章、瑞宝双光章、瑞宝単光章と名称が改められており、六等級にまとめられました。
瑞宝章は「国家または公共に対し功労があり、公務等に長年従事し、成績を挙げた者を授与対象とする」という決まりから選定した対象者に授与しています。
章のデザインは宇摩志麻遅命が神武天皇に奉った瑞宝に基づいているとされていますが、実際は伊勢神宮の御神体である鏡をモチーフにしているという方が一般的な見解とされています。
また、勲一等瑞宝章は現在では瑞宝大綬章とされており、瑞宝章の中では一番上の位となっています。
今回のお買取では保存状態も良かった事、副章や外箱など揃っていた事が評価でき、入手が難しい勲章という事もあり、高価買取で対応致しました。
遺品整理などで家族も知らなかった勲章が出てくるという事はよくあります。
価値も分からず処分してしまうようでしたら、一度いわの美術までご相談下さい。