今回いわの美術がお買取したお品物は、宮崎県伝統工芸士・熊須健一による本榧の将棋盤です。
本榧の将棋盤は将棋盤の最高峰とされており、美しい木目と色艶、適度に弾力のある打ち味、響など全てにおいて右に出るものはないと言われています。
また、プロの棋士たちも「一日中対局しても疲れる事がない」と口を揃えて言う本榧の将棋盤ですが、材料の榧自体が日本では絶滅に近い状態で、輸入先の中国では榧の輸出を禁止している事から入手困難なものとなっています。
そのため、中古市場での取引において高値で取引されるようになり、今回も高価買取での対応となりました。
この本榧の将棋盤を手掛けた熊須健一ですが、宮崎県の中西部に位置する自然豊かな綾町(あやちょう)で伝統工芸の碁盤・将棋盤の制作を行っており、榧の原木の仕入れから、制作、販売まで一貫して行っています。
そんな熊須健一が手掛けた碁盤・将棋盤は今では珍しくなってしまった脚まで手彫りで行うという100%手作りにこだわっているため、人気を集めています。
今回は一部に汚れやスレ傷などはございましたが、貴重な本榧の将棋盤という事と、ひどく目立つような傷や汚れなどがなかったため、高く評価する事ができ、ご依頼主様も大変喜ばれる査定となりました。
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