皆さんはこちらのお品物を見た事はございますか?
柔らかい乳白色が特徴的なこの作品は、氷コップと呼ばれる物で大正から昭和初期に日本で生まれたガラス製の器です。
氷コップは、かき氷などの氷菓子を食べる為に作られた容器で、色・形・模様など様々な種類がございます。
氷コップが作られる前は、江戸時代から作られていたビードロが使われていた事もありましたが、わずかな温度差で割れてしまう事が多く氷菓子を入れる器としては適さなかった為、氷コップが作られました。
氷コップの特徴
素材:ソーダ石灰ガラス、ウランガラス
形:なつめ(棗、夏目)型、碗型、ラッパ型
リン(ベル)型など
色:乳白色、赤、緑、青、黄色など
製法:宙吹き、型吹き、プレス
模様:水玉、玉垂れ、輪繋ぎ、籠目、鱗、市松、十字絣、矢羽、梅鉢紋、七宝繋ぎ、卍くずし、蝶、菖蒲、桜花、波千鳥など
★氷コップには上記のように様々な種類がありますが、その中でも乳白色の中に違う色を入れた2色、3色の作品が中古市場では人気が高く、高評価で買取れる可能性がございます。
今回お買取りした氷コップは、口の部分が赤色でその下が乳白色となり、卍文が描かれている美しいお品物でした。
少し汚れやスレはありましたが、人気の乳白色という事でしたので高評価のお買取りとなりました。
大正から明治に作られていた氷コップは大変希少な為、コレクターでさえも入手困難なお品物となっています。
また、一部のガラス会社が作っている復刻品もありますが、希少価値が高い事から偽物などが出回っているのも事実です。
ご自宅にある遺品の中にこのようなお品物などございましたら、一度メールなどでお問い合わせ頂きますと、詳しく調べる事が可能です。
また、大事にコレクションされていた氷コップのご売却などに関するお問い合わせも随時うけつけておりますので、是非一度いわの美術までご相談ください。
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