今回、いわの美術にお譲り頂きました彩色豊かな花入は
石井康治 作『手吹き硝子波文花入』です。
斬新なデザインと波文様のコントラストが目を引く重厚感のある花器です。
手吹き硝子は、どのような工程で作成されるのでしょうか?
多くの人から、高い評価を得る作品を生み出すのは容易なことではありません。
大きな作品や、多数の色付けになるほどその工程は一人で出来る作業ではなく、
お弟子さん達の助けが必要な重作業となってきます。
石井康治の手吹きガラスの工程は、熱したガラスを吹き竿に巻き付けて、
息を吹き込みながら形成した後、そこに色ガラスを加えて溶着させる事で、
ガラスの中に幾重にも重なり混ぜ込まれた色が調和することによって、
美しい作品が生まれます。
石井康治は、1946年 千葉県生まれのガラス作家で、1971年に東京芸術大学美術学部工芸科
鍛金科専攻卒業後に、東洋ガラス株式会社へ入社します。
その傍らで独自に作品の製作をはじめ、1977年に同社を退社、その後ガラス作家として独立し、
青森の地に『石井グラススタジオ青森工房』を開きます。
お酒が好きな方、焼酎『いいちこ』の名前を聞いたことはあるかと思います。
日本人にはとても馴染みがありますが、このシルエットボトルのデザインをしたのは、石井氏です。
このボトルは後に、ジャパンパッケージデザインコンペティション特別賞を受賞します。
精力的に作品の出店や個展などを開き、更なる活躍が嘱望されるなか、
1996年11月、弱冠50歳の若さで急逝し、石井康治の、ものづくりは突然止まってしまいましたが、
その評価は今なお高いことで知られています。
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石井康治の作品は、現在も人気が高いため高価買取が期待できます。
お写真のような花器をはじめ、テーブルランプなどの大きな作品から、グラス・酒器、茶碗、皿、
茶道具など幅広く制作されています。
その他の作品もお買取りの対象となりますが、作品の保存状態、また共箱等の有無によってお値段
が変わってきてしまいます。
今回お譲りいただいた作品は、共箱や栞など付属品が全て揃っており、花入もたいへん良い状態で
お買取りさせて頂くことが出来ました。
つい処分してしまいがちですが、購入時の付属品は、捨てない事をオススメ致します。
☆いわの美術では、石井康治の作品のお買取りに力を入れています☆
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