今回いわの美術では大礼服一式をお買取り致しました。
大礼服は明治時代から太平洋戦争が終結するまで使用されていた礼服で、金の刺繍と肩章がついて当時は最上級の正装と言われています。
大礼服が作られたのは、1872年太政官布告第373号にて着用規定が定められてからで、その当時ヨーロッパ宮廷で使用されていた宮廷制服をモチーフに作られました。
大礼服が作られる前の明治維新当初の服装は、江戸時代の身分によって様々で、有名な大名行列でも服がバラバラだった事から、統一させようとしたものの、市民の意見も合う事がありませんでした。
その統一性の無さを見た当時駐日公使のアーネスト・サトウから「行列の威厳がなくなったのは統一性のない服を着ている兵士たちのせい」と酷評された事で政府が本格的に動き、1872年に規定が定められました。
非役有位五位 大礼服
今回いわの美術がお買取りしたお品物は非役有位五位が着用していた大礼服です。
非役有位とは、現在で言う国家公務員などの役職にはついていない人の事を表し、五位とは位階と呼ばれ長い間国家公務員などに就いた人や功績がある人に与えられるものです。
位階は一位から八位、初位までありますが、その中でも枝分かれされ全部で30の位階がございます。
お買取りしたお品物は、汗シミやボタンが取れているという欠点はありましたが、その他勲章や帽子・日本刀など当時の歴史を感じさせる様々なお品物と一緒にお買取り致しました。
大礼服の買取
弊社いわの美術では、昔使用されていた大礼服のお買取りを行っております。
大礼服は階級によりデザインが異なり、階級が上になるにつれて評価が高くなります。
ですが、実際に着用されていたお品物ですと、汗染みや破れなどが目立ち、あまり着用されてないお品物でも長い間蔵や倉庫に仕舞っていると虫食いなどが発生してしまいます。
あまりに状態が悪いとどんなに良いお品物でも高評価はつける事が出来かねます。
もし、蔵や倉庫などで大礼服を見つけましたら状態が悪くなる前に処分する事をオススメ致します。
また、大礼服に付属しております肩章やその他ベルト、帽子、勲章、日本刀など様々なお品物をお買取りしております。
古い蔵や家の解体などで出てきたお品物のご処分をお考えでしたら是非いわの美術までお問い合わせ下さい。