【鈴木バイオリン製造株式会社 バイオリン『No.3』】バイオリン『No.3』 買取作家・取扱い一覧

鈴木バイオリン製造株式会社 バイオリン『No.3』

鈴木バイオリン製造株式会社 バイオリン『No.3』
作家名
鈴木政吉

お品もの詳細

今回、いわの美術でお買取りいたしましたお品は、鈴木バイオリン製造のバイオリン 『No.3』 です。

濃い色合いの板面に浮かぶ虎杢がたいへん素晴らしいです。

当時のバイオリンは良い素材がふんだんに使われていたことが、その風貌でわかります。


年代別の型番表を確認してみると…
No.3は、1907年-1922年(明治40年-大正2年)に生産され、当時の価格で7円から12円くらいで

大卒初任給が30円くらいの時代ですから、高価な品だといえます。

さすがに古いお品物だったため1弦から4弦まで全て切れてしまっており、汚れが目立った状態で

したが、弓もハードケースも当時の物です。とても希少なお品をお譲りいただきました。


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鈴木政吉
1859年(安政6年)-1944年(昭和19年)
鈴木バイオリン製造株式会社の創始者 

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鈴木政吉は、安政6年(1859年)名古屋市に生まれます。

父親は尾張藩士でしたが、乏しい家禄だけで生計を立てるのは困難だったため、細工好きの器用な

腕を活かし、琴・三味線作りの内職に役立て、どうにか家族養う状態でした。

そんななか幼少期の政吉は、さまざまな勉学に励むものの維新と政変による時代の流れとともに就学

の機会を失います。生活が困窮するなかで、家業の手助けをしながら14歳になった政吉は、従姉の

嫁ぎ先である東京・浅草で塗物商の奉公人をするため上京します。

この際、政吉は自ら仕事の合間をぬって新聞を読んでは文字を覚え、必死に記帳し文字を書いたり、

学校へ行くことが出来なかった分、睡眠を削って深夜まで自学習を行いました。


1887年(明治20年)、政吉は愛知県尋常師範学校の教師をしていた恒川鐐之助の門をたたきます。
弟子入りから1カ月ほど経った頃、門人仲間の甘利鉄吉が持っていた日本製のバイオリンを目にするのです。

バイオリンの美しさに魅せられた政吉は徹夜でそれを模写し、わずか1週間で仕上げ苦心のバイオリン初作

を恒川鐐之助に見せました。そしてその嘉賞と激励を励みにバイオリンを作っていく決心をします。


第1号のバイオリンは1887年(明治20年初頭)から1888年にかけて製作をしましたが売れず、試行

錯誤の末、手掛けた第2作が売れ注文も舞い込んできたため、政吉は助手数名を雇うようになります。

この時、政吉の胸には既にこの仕事を天職とする思いが沸き起こっていたのです。


日本におけるバイオリンの普及

16世紀中頃には、すでにヴィオラ(正式名称:ヴィオラ・ダ・ブラッチョ)が日本に伝わっていたと

されています。

当時ポルトガル人の修道士がミサでの演奏用として日本の子供に教えたことが"フロイスの日本史"

には記されており、明治期になるとドイツ系を主とした外国人教師によって奏者が養成され、

バイオリンは少しずつ日本で広まっていきます。


そして1887年、鈴木政吉によって日本で最初のバイオリン製造会社(鈴木バイオリン製造)が創業

され、1900年(明治33年)には大量生産が可能となります。

大正時代に入ってくると、エフレム・ジンバリスト、ヤッシャ・ハイフェッツ、フリッツ・クライスラー、ミッシャ・エルマンといった名演奏家が続々と来日し、日本にも大きな影響を与えていきます。


戦後の日本では各種の教則本などが普及し、幼児教育も盛んになったため、技術水準が飛躍的に上がり、
現在では世界で活躍をする日本人のバイオリン奏者も多いのは言うまでもありません。


高価買取のポイントは…?

 楽器にとってお手入れと保管状態は致命的なものです。
 楽器のお買取では "状態" が、とても重要なポイントとなってきます。

 状態が悪く使えないような場合ですと、どんなに良いお品物であっても、評価が難しい場合

 もございます。 

 

 今回のお買取りの場合、バイオリン本体の状態は悪かったのですが、弦を張り替え修理が

 可能であること、そして付属品が全て当時のものであることなどからお買取りをさせてい

 ただきました。


 楽器の場合、様々な種類があり査定額には状態も含まれる為、お電話でのお問い合わせです

 と判断が難しいお品物となってきます。

 もしご売却・処分などを考えているお品物がございましたら、事前に画像などをお送り頂き

 ますと査定がスムーズに行えます。

 

 ↓弊社ホームページよりお写真の添付が簡単に行えます。ぜひご利用ください!!↓


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