先日いわの美術でお買取りしました、VictorコンパクトコンポーネントEX-B1をご紹介いたします。
老舗オーディオメーカー・ビクターのなかでも最高峰のモデル「匠の響」シリーズとして、2010年10月に発売されました。
EX-B1の特異性、ウッドコーン
JVCビクターのHPに掲載されているオーディオ機器類も高級・高品質なものが多々ある中、このEX-B1を初めとする匠の響シリーズは別格となっています。
その主な特徴はスピーカーにあり、音質を決める重要なパーツである振動板に木材を利用した「ウッドコーン」にあります。
バイオリンやギター、クラリネットからピアノまで、多くの楽器は木を材料として美しい生音を響かせることに着目し、スピーカーも楽器であると考え開発されました。
しかし木をコーン紙状に薄く曲げ成形することは技術上の難しさが多く、構想から20年あまりを経て、日本酒に浸潤させ柔軟性を引き出す手法により実現しました。
職人目線で拘り抜いた末、手作業による工程が多くなり、他の製品のように家電量販店やオンラインで販売できる数量は生産できないと判ります。
そこで販売会社「コスモサウンド」を通じた展示対面販売に限定し、シリーズ発売当初から一貫して続けています。
現在はシリーズ5代目のEX-B5が販売されており、USBやハイレゾに加え2015年からはBluetoothに対応しています。
2012年製造のEX-B1はそれら新技術の反映はないものの、「deus」アンプを搭載した従来通りのCD・DVDの高音質再生を魅力として中古市場で衰えない人気をもつオーディオとなりました。
JVC・ビクターのオーディオ機器をお買取りいたします!
21世紀に変わる頃からのデジタル化に反比例したオーディオ不況の中、蓄音機の時代から音響機器に携わったビクターは、競合のケンウッドと2008年に経営統合・2011年に合併しJVC・ケンウッドへ形を変えました。
日本ビクター時代からVHSなど海外輸出ブランドとして定着していた「JVC」の名を冠し、ビクターらしさを前面に押し出す製品を作り続けています。
今回ご紹介のお品「EX-B1」もウッドコーンスピーカーとデジタルアンプ「DEUS」を搭載し、コンパクトな匝体で大掛かりなオーディオセット顔負けの出音を誇り、フロア型の大型スピーカーやプリアンプで愛聴してきたような、熱烈なオーディオファンにも支持される出音の完成度を誇っています。
いわの美術では美術品・骨董品を中心に中古市場で人気の高い品物を幅広くお買取りしております。
オーディオ関してもJVC・ビクターをはじめマランツ、オンキョー、山水(サンスイ)など古今を問わずお買取り実績がございます。
また茶道具や書道具とオーディオなど、異なる品目同士をまとめてお買取りも可能です、ご売却をお考えの際には是非ご連絡くださいませ。