ヒンドゥー教で特に重んじられている神は、創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァです。
仏教が成立する前のインドは多くの神を祀るバラモン教が信仰されており、そこから派生してヒンドゥー教が生まれました。
ヒンドゥー教は現在、インドの人々の多くが信仰しており、マハーカーラは破壊神シヴァが魔神アンダカを退治したという神話をもとに3つの顔に6つの腕を持つ三面六腎のシヴァの化身として生み出されました。
マハーカーラは戦闘・財福・冥府という3つの性格を持ち、マハーは「大」、カーラは「黒(暗黒)」を意味し、日本では大黒天と呼ばれており、日本の神道の七福神の一柱の大黒天はこのマハーカーラの事で、中国で財福を強調して祀られたものが伝わってきた事で財の神として崇められるようになりました。
チベット仏教では創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌを吸収し、ヒンドゥー教の三神一体に対応した三面六臂の憤怒相のマハーカーラが生み出され、一面二臂・一面四臂・一面六臂・三面二臂・三面四臂・三面六臂など多彩なマハーカーラも存在し、今回お買取したマハーカーラはシヴァとその妻パールヴァティーを踏みつけ、ヒンドゥー教を降伏させて仏教を勝利させる護法尊としての姿を模ったものでした。
ちなみに踏みつけられているのはシヴァとパールヴァティーの子ガネーシャとなっている場合もあります。
こういった神像や仏像などは宗教目的という場合もありますが、美術的価値として高く評価される事もあり、いわの美術でもしっかりと評価して買取を行っております。
今回は銅製のマハーカーラの像でしたが、細部にわたりこだわりを持って制作されており、高く評価する事ができました。
神像・仏像以外にも仏画などもいわの美術では買取る事ができます。
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