今回、いわの美術がお買取したお品物は勲一等旭日大綬章です。
現在の日本の勲章の種類は、大勲位菊花章、桐花章、旭日章、瑞宝章、文化勲章、宝冠章があり、それぞれに細かく序列があります。
勲一等旭日大綬章は旭日章の最高位にあたり、1875年に制定されたもので、2003年に漢数字による勲等表示が廃止となり旭日大綬章という名称に改められた際、男性のみが授与される勲章でしたが、女性も授与対象となりました。
旭日章は「国家または公共に対し勲績ある者に授与する」と定められており、特に高く評価される功績を挙げた者に対しては旭日重光章以上が授与されます。
また、「内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長又は最高裁判所長官の職にあって顕著な功績を挙げた者」については授与する勲章の標準を旭日大綬章とし、「国務大臣、内閣官房副長官、副大臣、衆議院副議長、参議院副議長又は最高裁判所判事の職(これらに準ずる職を含む)にあって顕著な功績を挙げた者」については旭日重光章を標準としています。
さて、今回お買取した勲章は勲一等旭日大綬章ですが、そのデザインは旭日章の最高位らしく日章を中心に八角の光線(旭光)を二重に配し、鈕(ちゅう)には桐の花葉を用いています。
更に副章、略称、綬が一揃えとなっており、綬のデザインは織地は白色で双線は紅色をしています。
今回は副章、略称、綬も揃っており、外箱もしっかりと残っており、全体的に綺麗な状態で、シミが出やすい綬も綺麗な状態だった事が高く評価でき高価買取となりました。
ちなみに勲一等旭日大綬章(旭日大綬章)の過去の受章者は明治天皇、岩倉具視、伊藤博文、原敬、川端康成など多くの人物が受けています。
