今回いわの術では、創業100周年を越えた万年筆製造メーカーのプラチナから発売された「六花」#3776 センチュリー万年筆をお買取り致しました。
プラチナは、創立者の中田俊一が1919年に始めた万年筆製造メーカーブランドで、2019年の2月に創業100周年を迎えました。
中田俊一は、岡山県で1919年頃輸入万年筆の販売を行っていましたが、だんだん万年筆の魅力に惹かれていき、自身で万年筆を作りたいと1924年に東京上野で中屋製作所を設立後万年筆の製造・販売を行います。
その後、もっと多くの人に万年筆を買ってもらう方法はないかと考えた中田俊一は、カタログを配り遠方の人やお店に来られない人でも買えるように、通信販売を行い大成功を収めます。
その後事業の発展にともない中屋製作所からプラチナ萬年筆株式会社を設立し、5年後には現在の社名となるプラチナ産業株式会社となり、ヨーロッパやスペイン、ギリシャなど様々な国に万年筆の輸出を手がけました。
社名にプラチナと付けたのは、貴金属のトップであるプラチナのように、気品があり品質高くどのブランドにも負けない王様の万年筆を作りたいという思いからでした。
プラチナでは、主力の万年筆以外にもソフトペンやボールペンなども販売しており文房具製品の主力メーカーとなっています。
また、プラチナの製造工場で40年以上働いてきた職人が独立し、プラチナ創業当時の社名「中屋製作所」から中屋をもらって「中屋万年筆」という名でオーダーメイドの万年筆販売を手掛けています。
「六花」#3776 センチュリー
今回お買取りしたお品物は、万年筆の周りを包み込むようにクリアなボディが施され、金具は銀色で統一された美しい一品です。
まるで水晶のような輝きを放つボディは、六角形の雪の結晶をモチーフとし、六角形の雪の結晶を繋げたデザインに鏡面カット加工が施され、光が当たるとまるでジュエリーのような輝きを放ちます。
キャップ上部には富士山に似せたパーツを取り付け、まるで富士山から雪が降ってきているように作られました。
また、雪の結晶が六角形で花のような形になっている事から万年筆の名前を「六花」とし、♯3776は富士山の標高を表しています。
♯3776という数字は、日本最高峰の万年筆を目指すため同じく日本最高峰の富士山の標高を万年筆の名前に入れた事が始まりです。
♯3776というシリーズは、昭和53年に作家で万年筆コレクターの梅田晴夫という人物が「理想の万年筆」を作るため研究グループを発足し、そこで作られた品物です。
現在まで♯3766に様々な改良を重ねた結果、今回の「六花」という万年筆が誕生しました。
また、インク部分にはスリップシール機構を採用しています。
スリップシール機構とは、万年筆ではお馴染みの
「インクがかすれる」
「使用しないで放置していると乾燥し書けなくなる」
「インクの水分が蒸発し染料分がこびりつき洗浄・修理が必要となる」
といった問題を解決するため研究を重ね、乾燥を防ぎキャップの開け閉めで発生するインクの流動を最小限に抑える機能となっております。
今回いわの美術では、プラチナ万年筆 「六花」#3776 センチュリーをお買取り致しました。
こちらのお品物は使用感もなく、箱や品物も未使用品に近い状態でしたので高価買取をさせて頂きました。
弊社いわの美術では、様々な万年筆をお買取りしております。
プラチナ:70周年記念・センチュリー ♯3776「薫風」「六花」・蒔絵など
パイロット:80周年記念・65周年記念・般若心経・蒔絵など
セーラー:ラピタ・レアロ95周年記念・はろうきてぃ・ヒエログリフなど
ペリカン:リミテッドエディション・コンチェルト・都市シリーズなど
限定で販売された万年筆などは高評価でお買取り出来る可能性もございます。
ご売却を考えている万年筆などがございましたら画像や情報を頂けましたら査定致します。
また、万年筆以外でも様々なお品物をお買取り致します。
茶道具や掛軸・洋食器・仏像・香道具・軍刀・彫刻・絵画・アンティーク品・中国骨董品など、これ以外にも数多くのお品物をお買取りしております・
お引越し・遺品整理・生前整理・蔵や家の解体で出てきたお品物をご売却お考えでしたらいわの美術までお気軽にお問い合わせ下さい。