今回いわの美術では、葉山有樹の楼閣城桜花文水注をお買取り致しました。
葉山有樹
1961年、有田焼の産地としても知られている佐賀県西松浦郡有田町にて葉山有樹は誕生しました。
幼少の頃から陶芸の世界に興味があった葉山有樹は、15歳の頃に地元の窯へ入社し、10年の修行を経て1985年には自身の名前をつけた「葉山有樹窯」を開窯しました。
自身の窯を開窯した5年後には、福岡全日空ホテルで初の個展を開催し、その翌年には東京アメリカンクラブにて「細密画の世界 葉山有樹展」を開催します。
また、「細密画の世界 葉山有樹展」を開催した同年には有楽町マリオンのウラクメインギャラリーに自身の作品を出品するなど異様なスピードで陶芸界を駆け上がってゆきました。
その後も勢いを弱める事はなく、展覧会に講演、本の出版など多方面で活躍し、2007年の10月から2008年の1月までフィンランドの首都ヘルシンキにあるデザインミュージアムにて巡回展を行い、その際iittala社アラビア窯、アートデパートメントで滞在しながら作品制作も行いました。
帰国後も、休む事なく個展や展覧会、本の出版など多忙な生活を送り、現在も素晴らしい作品を製作し続けています。
葉山有樹の作風
葉山有樹は、作品を製作する際に古代メソポタミアやインド、中国、日本などの様々な国の歴史をモチーフとしたデザインを作品に施します。
様々な国の歴史を学び、神話や伝説、その時代の文様など現代に語り継ぐべき物語を自身の頭の中で紐解き、それを独自の世界観と繊細な絵付けで現代風に表現されているのです。
歴史や文様も描き写すのではなく、自身の頭の中で再度組み直して描くので、葉山有樹の独自の作品として出来上がります。
またデザイン力もさることながら、模様を描く精密さも素晴らしく多くの方から高評価を得ています。
まるで手で描いたとは思えないほどの細かく精密なデザインは、焼物というより絵画のような美しさで葉山有樹にしか作り出す事の出来ない作品です。
楼閣城桜花文水注
今回いわの美術がお買取りしたお品物は、葉山有樹が製作した楼閣城桜花文水注という作品です。
楼閣城が雲の隙間から現れ、その周りには赤・黄・青の桜が城と雲を覆い隠すくらいにびっしりと描かれ、持ち手と注ぎ口部分には青の桜が細かく描かれています。
赤・黄・青の桜に緑の葉、青の雲と楼閣城、そこに金色が入る事で色鮮やかな作品から一気に高級感を漂わせます。
今回お買取りしたこちらのお品物は、葉山有樹をコレクションされている方からお譲り頂きました。
弊社いわの美術では、若くから才能を発揮した葉山有樹の作品をお買取りしております。
葉山有樹作品では、デザインによって査定額が大きく異なります。
また、共箱や栞などがありますと査定額がプラスされ、逆に共箱がないと査定額はマイナスとなってしまいます。
例えば和室に飾っていたとしても、共箱を捨てずにとっておけば売却の際高く売る事が出来ます。
しかし、共箱は大きい物ですとかさばり置き場所に困ったりして捨ててしまう方が多くいらっしゃいます。
弊社のお問い合わせでも、共箱の事を聞くと「いらないから捨ててしまった」という声をよく聞きますが、とても勿体ない事です。
かさばり邪魔になってしまうと思いますが、売却の事を考えて押入れの奥底でもいいので是非保管をお願い致します。
弊社いわの美術では、葉山有樹以外にも様々なお品物をお買取りしております。
買取可能な陶芸家
松井康成、藤本能道、今泉今右衛門、佐々木二六、徳田八十吉、清水卯一
清水六兵衛、伊予松山、加守田章二、バーナードリーチ、吉田美統、瀬戸毅己
楽吉左衛門、北大路魯山人、玉井楽山、入江光人司、三輪休雪、河井寛次郎など
また、江戸時代や中国、高麗時代、李朝時代の古いお品物もお買取りを強化しております。
蔵や家の解体、遺品整理、コレクションの整理などで出てきたお品物をご売却お考えでしたら、いわの美術までお気軽にご相談下さい。