以前お買取りさせて頂きました堤人形「汐くみ」、作者は芳賀強(号:左四郎)さんです。
彼の父親の代ではデパートや人形店等に作品を卸していましたが、現在は工房でのみ販売を行っています。
堤人形は「西の伏見、東の堤」と並び称され、全国の土人形の二大源流といわれました。
特に堤人形は種類が豊富で、最盛期には600種、現在でも200種類以上の作品が造られ、他の土人形や張子人形にも大きな影響を与えました。
こちらの汐くみ人形は歌舞伎の題材にある汐汲(しおくみ)が元になったものです。
作品には浮世絵や歌舞伎をモチーフとした優美な物が多く、仕上がりの美しさや彩色の繊細さでは国内随一と言われています。