今回、いわの美術がお買取したお品物は、ジェームス・リジィの立体オブジェです。
ジェームス・リジィはアメリカニューヨーク生まれの芸術家で、都会の喧騒をテーマに都会生活の華やかでにぎやかな日常をデフォルメした大胆なフォルムとカラフルな色彩で表現した作風で知られています。
ジェームス・リジィはフロリダ大学芸術学部を卒業しており、1974年にブルックリン美術館で行われたナショナル・プリント・ショーで鮮烈なデビューを飾りました。
当初はシルクスクリーンなどの版画作品を制作していましたが、1980年から独自のスタイルを確立するため、これまでに制作していた作風を全て3Dという立体的なものにしていき、新しい表現スタイルを生み出しました。
ジェームス・リジィのこの明るい作風は、公共機関や企業の広報活動にも取り上げられ、ドイツのルフトハンザ航空ではジャンボ・ジェットの機体デザインに起用されています。
今回、お買取りしたジェームス・リジィの作品は、立体オブジェで、65/100というシリアルナンバーと、ジェームス・リジィのサインが刻まれていました。 まるで、子供が作った粘土細工のような作品は、面白おかしく都会の喧騒を表現しており、そびえ立つビルにはユーモア溢れる顔が描かれています。
その反面、人物たちには表情が描かれておらず、車などの乗り物に乗っている人達には沈んだ表情をした人、顔色が悪い人などが描かれていました。
一部、破損個所はございましたが、貴重なジェームス・リジィの立体オブジェという事で、高価買取で対応させて頂きました。
