今回、いわの美術がお買取したお品物は、大淵光則の純銀製「白鷹」です。
純銀製という事ですので、美術品としての価値の他にも銀の価値も含めて買取を行いますので、買取を行う日の銀の買取レートによっても買取額が変わってきます。
大淵光則は本名を大淵武則といい、光則は号になります。 銀器界の名門、早川徳太郎の門下として学び、銀食器の本場イタリアへ渡り銀器工芸を学びました。
日本の伝統と盆栽の技術の研究を行い、金、銀工芸を融合させた独自の作風を確立しました。
様々なコンクールや作品展にて各賞を受賞しており、神社、仏閣、官公庁、記念事業等の作品を数多く制作しています。
また、文化財や美術品の修復復元も手掛けるなど、その技術力の高さも定評があり、全日本金・銀創作展開催委員会名誉会長、東京金銀器工業協同組合理事長もつとめています。
お写真の作品を見ても大淵光則の技術力の高さは感じる事ができるかと思いますが、毛並の1本1本が丁寧に表現されており、まるで剥製のような質感で、今にも動き出しそうな躍動感も見事に表現しております。
鳥類を得意としており、今回は白鷲をモチーフにしていますが、ふくろう、ミミズクそして、鳥類以外では盆栽をモチーフにしており、見事に盆栽の質感も表現しております。
また、金、銀以外にもプラチナの作品も手掛けており、世界最大のプラチナ製ヴィーナス像やプラチナ製自由の女神像(縮尺1/35)などを制作しており、金でも純金製の名古屋城を制作しています。
大淵光則は、有名百貨店でも作品展を開催するなど、その知名度は高く、人気の金工作家として知られており、いわの美術でも何度か買取を行っている作家の一人です。
