今回お買取させていただきましたのは、李祖彬作の江戸からくり根付十点揃です。
大変珍しいマンモス牙が用いられたコレクションです。
根付とは、江戸時代に粋を競う通人たちの間で大流行した煙管や印籠を吊るす留め具です。
今や根付は、日本だけでなく海外でも芸術品として高い評価を得ており、「NETSUKE」と呼ばれ、世界中に熱心なコレクターが存在します。大英博物館、ボストン美術館に、日本の代表的芸術として、根付の膨大なコレクションが所蔵されています。
お買取した江戸からくり根付の作者 李祖彬は、細密彫刻の名匠である根付作家です。
李祖彬は清王朝時代からの歴史ある細密彫刻技法「牙彫」を究めた中国細密彫刻工芸美術界の巨匠ですが、 日本の江戸根付の大胆精緻な表現力に傾倒し、その真髄を体得した人物です。その卓越した技巧は世界中で賞賛されており、また作家としてのみならず、技法の研究者としても高い評価を得ています。
今回買取の李祖彬の江戸からくり根付は、天狗面、玉手箱、三味線、湯浴美人など十点揃で、 わずか数センチの世界にそれぞれの表情や仕草などが綿密に見事に表現されています。
360度どこから眺めても、造形の妙が楽しめるという驚きの技の逸品で、また、根付の中をあけると仕掛けのようになったからくり根付で遊び心も感じられます。
素材には、厳選されたマンモス象牙等が使われ、李祖彬の匠の彫刻技法を駆使した至高のコレクションともいえる作品です。
お買取の根付の素材は、シベリアの氷河で何万年もの間、眠り続けたマンモスの牙が使われています。
マンモスの牙は艶やか輝きがあり、象牙よりも深い乳白色が美しい富と権力の象徴として世界的に珍重されています。
マンモスの牙は埋蔵量が限られており、採掘も至難で入手困難となっており、その価値も年々高まっている大変稀少な天然素材です。
お買取した江戸からくり根付十点揃は、稀少な天然素材であるマンモス象牙が用いられた名匠 李祖彬の作であるコレクションということで、高価買取にてお譲りいただきました。
世界中に熱心なコレクターの多い根付は、コレクターの目も非常に厳しいといわれています。
いわの美術では、古い時代の古根付から現代根付まで幅広い根付の買取実績を豊富に持っています。根付の買取なら、是非いわの美術にお任せください。
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