【頭山満 扁額「敬神崇祖」】扁額「敬神崇祖」 買取作家・取扱い一覧

頭山満 扁額「敬神崇祖」

頭山満 扁額「敬神崇祖」
作家名
頭山満

お品もの詳細

今回、いわの美術がお買取したお品物は、頭山満(とうやまみつる)の扁額「敬神崇祖(けいしんすうそ)」です。
頭山満は明治から昭和前期にかけて活動したアジア主義者の巨頭として知られ、旧福岡藩士(黒田藩士)が中心となって結成されたアジア主義を抱く政治団体玄洋社の総帥をつとめました。
玄洋社は日本における民間の国家主義運動の草分け的存在であり、後の愛国主義団体や右翼団体に道を開いたとされており、この事から頭山満の実力がどれほど凄かったのかが分かります。
しかし、戦後は頭山満が玄洋社の総帥だったという事でその存在は抹消されているような状態でしたが、再評価されるようになったのは近年の事でした。


頭山満は福岡藩士・筒井亀策の三男として生まれ、小さいときから記憶力が強くて物事を語ることが鋭敏だったそうです。
こうした幼い頃からの才能が、役人にも政治家にもならず、玄洋社の総帥にまで上り詰めたと考えられています。
また、犬養木堂(いぬかいもくどう)らと孫文による中国の革命を支援したり、当時アメリカ領のフィリピンやイギリス領のインドの独立運動に力を貸す一面も見られ、アジアのために奔走していました。


そんな頭山満の作品を今回お買取したわけなのですが、物の内外や門、鳥居などの高い位置に掲出される額という形で使われる扁額の形式をとっており、そこに書かれていた文字は「敬神崇祖」と書かれていました。
敬神崇祖とは神を敬い先祖を崇める心という意味を持ち、宗教などの教えとしてもよく用いられている言葉です。
作品自体にはシミや汚れもなく、とても綺麗な状態でしたが、額は落してしまったのか、目立つ破損個所があり、裏は水か何かに触れたのかシミがありました。
作品にこういったマイナス面があると査定が下がってしまいますので、陽のあたる場所や湿気の多い場所で保管しておくとシミや汚れ、色焼けを避けるためにも日頃の扱いには注意が必要です。

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