お写真のお品物は良寛の書画です。
良寛は江戸時代後期に生きた曹洞宗の僧侶で歌人、漢詩人、書家としての顔を持ち、多くの作品を残しています。
越後国出雲崎(現・新潟県三島郡出雲崎町)に生まれ、生家は地元でも名家で良寛はいずれは家を継ぐつもりでした。
しかし、周囲の反対を押し切り18歳の時に出家し、曹洞宗光照寺にて修行を積みました。
良寛の作品の特徴は線の細さとまるで素人が書いたようなつたない字の形です。
真似をしようにもなかなか難しく、この味は良寛には出せないといわれています。
良寛のファンには夏目漱石、安田靫彦などがおり、特に安田靫彦は良寛の文字に真似て作品に署名をするようになるほど愛着を持っていました。
今回、お買取りした良寛の書画は骨董品としての価値もあり、シミや汚れも少ない状態の良いもでした。
更に木箱もあったので高い評価での買取となりました。