【藤田東湖 掛軸「弘道館記」】掛軸「弘道館記」 買取作家・取扱い一覧

藤田東湖 掛軸「弘道館記」

藤田東湖 掛軸「弘道館記」
作家名
藤田東湖

お品もの詳細

今回、いわの美術がお買取したお品物は、藤田東湖の掛軸「弘道館記」です。
藤田東湖は水戸藩第9代藩主・徳川斉昭の側近として活躍した水戸藩士で、水戸学藤田派の学者として全国の藩士、志士達から絶大な信頼と輿望を一身に集めた事でも有名です。

藤田東湖は水戸学者であった藤田幽谷の次男として生まれ、名は彪(たけき)、字を斌卿(ひんけい)といい、虎之助、武次郎、誠之進の通称を持ち、東湖は号であり、他にも梅庵という号を用いる事もありました。
兄が早くに亡くなったため、嗣子として育ち家督を相続し、進物番200石となった後は水戸学藤田派の後継として才を発揮し、彰考館編集や彰考館総裁代役などを歴任しています。
また、水戸藩の天保の改革の中心人物として藩政改革を推進するなど、その政治手腕は他の藩でも噂になり、藤田東湖の名声は広がっていきました。
そのため、各藩の志のある若者は必ずといっていいほど、藤田東湖のところを訪れ、薫陶を受けており、その中には西郷隆盛の姿もありました。
しかし、徳川斉昭の側用人として活躍していた藤田東湖は、斉昭が隠居謹慎処分を受けると共に失脚し、小石川藩邸(上屋敷)に幽閉され、この幽閉・蟄居中に『弘道館記述義』『常陸帯』『回天詩史』など多くの著作を書き、幕末の志士たちに大きな影響を与える事となります。
処分を解かれ藩政復帰すると江戸藩邸に召し出され、江戸幕府海岸防禦御用掛として再び斉昭を補佐することとなり、再び側用人として活躍しました。
そんな藤田東湖ですが、安政の大地震に遭い亡くなってしまいます。

お買取りした藤田東湖の掛軸は弘道館記という藤田東湖が起草した水戸弘道館の建学の精神が漢文で書かれているものです。
水戸弘道館とは、江戸時代後期に水戸藩に作られた藩士の子弟を教育するために設立された藩校です。
弘道館記は漢文で書かれているため、意味を理解する事が困難とされ、藤田東湖自身が解説書にあたる『弘道館記述義』を著しています。
お買取りした掛軸は、シミと掛軸を巻いた時にきつく巻き過ぎてしまっていたのか、シワが目立っていたため、その分はマイナス評価での買取となりました。 シミやシワが無ければ、共箱付でしたので高価買取も期待できるお品物でした。

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