お写真のお品物はブラックオパールの指輪です。
京都府にお住まいの方からお譲りいただきました。
ブラックオパールは地色が黒またはグレーの遊色効果を持つ単一(ソリッド)の天然石の事で、別名を黒蛋白石といいます。
それぞれが独特の色彩の組み合わせを持ち、同じものが見られる事はまず無いと言われています。
宝石品位としてのブラックオパールを商業規模で採掘しているのがオーストラリアのニューワウスウェールズにあるライトニングリッジです。
ブラックオパールの名が歴史上に登場したのが1873年で、本格的な採掘が始まったのが1903年と、発見されてから100年程しか経っていない比較的新しい宝石です。
しかし、年々採掘量が減っており、稀少価値が高くなっています。
このブラックオパールですが、グリーン、イエロー、オレンジ、レッドと分けられ、イエローやオレンジは稀少とされています。
お買取りしたブラックオパールの指輪はダイヤモンドもあしらわれており、リングはpt900とプラチナの刻印がされていました。
カボションカットと呼ばれる石を丸い山形に整え、研磨した石そのものの光沢や文様を生かすカットでブラックオパール本来の輝きを存分に感じる事のできるお品物で、鑑別書やケースもついてのお買取りとなりました。
また、ブラックオパールは乾燥や衝撃に弱いので、保管場所が悪かったり、身に着けていて強くぶつけてしまうと欠けたり、ヒビが入る事がございます。
こういったお品物はマイナスの評価となり買取額も下がってしまいますので、取扱いには注意が必要です。