お写真のお品物はエルメスのスカーフです。
新潟県にお住まいの方から、洋食器とご一緒にお譲りいただきました。
エルメスはフランスのファッションブランドで、馬具工房として創業しました。
自動車の登場により、馬車を使う人が減っていくと予測したエルメスは鞄や財布などの革製品を製作するようになり、成功を収めました。
ロゴには馬具工房に由来するデュック(四輪車)とタイガー(従者)が描かれており、その馬車に主人が描かれていないのは「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様自身です」という意味が込められているそうです。
エルメスではスカーフの事を「カレ」と呼び、「カレ」とはフランス語で正方形を意味します。
エルメスでは1937年に「オムニバスゲームと白い貴婦人」と題する初めてのスカーフを発表し、1950年にはシルクスクリーン製法のスカーフの製作を始めました。
そのため、精密で色鮮やかなスカーフを作る事に成功しました。 エスメスでは、1枚のスカーフに使われる色は2色から40色と幅広く、今では表現できる色彩は6万色を超えているそうです。
そして、エルメスのスカーフの最大の特徴は、どんな形に結んでも不思議と表側で出るようになっています。
これは縁の縫い方に秘密があり、熟練した職人が1枚のスカーフに約30分以上かけて四辺を縫い合わせているからです。
お買取りしたエルメスのスカーフは色鮮やかな朱色をベースにしたリアルに描かれたきのこ柄でした。
数回使用したそうで、多少のヨレ等はございましたが、ほつれなどは無かったのでお買取りさせて頂きました。
エルメスのスカーフの買取では、未使用品で外箱やショップの袋などがご一緒ですとスカーフ本体のみよりも買取額が高くなる場合がございます。
また中古品であっても、シワ、シミなどがなければ十分評価できますので安易に処分する前に、数多くの買取実績を持ついわの美術までご相談下さい。