今回、いわの美術がお買取りしたお品物は、ウォーターマンの万年筆、ル・マン フォンテーヌブローです。
フランスのフォンテーヌブロー地区には、歴代フランス王の愛したフォンテーヌブロー城や、かつて王族の狩猟地で現在も自然が保全されている広大なフォンテーヌブローの森があり、ル・マン フォンテーヌブローはその森をイメージして作られた万年筆です。
ウォーターマンは元々アメリカの企業で、ルイス・エドソン・ウォーターマンが世界で初めて毛細管現象を使用した万年筆を制作した事で知られている有名メーカーです。
アメリカでは倒産してしまいましたが、ブランド名は引き継がれ、現在はフランスで生産が行われ、有名デザイナーを起用し、洗練されたデザインの万年筆は「書くジュエリー」と称され、万年筆を愛用する人たちからの支持も厚い筆記具メーカーとして高い人気を誇っています。
お買取りした万年筆、ル・マン フォンテーヌブローは木製の軸を使用し、緑に着色された物で、この他にも赤と青に着色された物も発売されています。
また、フランスの航空会社エールフランスの機内限定発売という特別仕様も作られており、黒軸に王冠メダルは通常は「W」なのに対し、エールフランス版はエールフランスのマークが入っています。
日本国内では万年筆単品での発売でしたが、海外では同じデザインのボールペンとセットになった物が発売されており、お買取りしたル・マン フォンテーヌブローは日本国内で販売された物でした。
インクはカートリッジ式で、軸にシミや汚れも付着しておらず、外箱、インクカートリッジ付でしたので高価買取となりました。
