今回いわの美術がお買取りさせていただいたのはスイスの万年筆ブランドモンブラン社のアガサクリスティ万年筆です。
モンブラン社はハンブルグの銀行家アルフレッド・ネヘミアス、エンジニアのアウグスト・エーベルシュタインにより1906年に創設。
その後、実業家のクラウス・ヨハネス・フォスが参加し、シンプロ・フィラー・ペン社を立ち上げ活動、その当時作られた最初の万年筆がルージュ・エ・ノワールでした。
1909年に、共同経営者の親戚がペンとモンブラン峰が似ていると言った事から万年筆をモンブランとして商標登録し販売、それ以降モンブランのブランド名がつけられ、この名前はアルプスの最高峰モンブランと共に筆記具の頂点を示す言葉となりました。
1913年以降に製作された万年筆には、モンブラン峰に覆う雪をイメージし、白い星形マーク(ホワイトスター)がつき、会社のトレードマークとして使われます。
創設から18年後、代表作品でもあるマイスターシュテュックを発表し、筆記具の歴史上最も名高い1品となりました。
マイスターのペン先には、18金ゴールドで作られ、モンブラン峰の標高4810が刻まれています
1934年にはモンブランの名を社名に起用、それ以降モンブラン社と名前を変え活動します。
その後も様々な作品を製作し、揺るぎない地位を誇る高級筆記用具の最高峰としてその名が世界中に知れ渡りました。
今回お買取りしたお品物はミステリー作家アガサ・クリスティへの敬意の証として作られました。
アガサクリスティ万年筆は、イギリス生まれの推理作家アガサ・クリスティをイメージして1993年に作られています。
アガサ・クリスティは「オリエント急行の殺人」、「ABC殺人事件」などの有名作品を手がけた有名作家でした。
キャップにはアガサ・クリスティの刻印が彫られ、蛇の目には天然のルビーが使われとても印象的なお品物となっています。
蛇の尻尾の部分には925刻印があり、3万本限定で作られたお品物のため、12414/30000の番号が刻まれています。
ペン先には18kの刻印があり、職人が手作業で磨き上げ作られたお品物と言えます。
少し、サビのようなものがありましたが、モンブラン社の限定品とあって、高評価でお買取り致しました。
いわの美術では様々な有名作品を世の中に送り出したモンブラン社の万年筆をお買取り致します。 貰ったけど使わなくしまってある万年筆などございましたら、是非一度お問い合わせください。