今回は、世界中の女性の憧れHERMES (エルメス)のスカーフをお買取致しました。
ファッションの都フランスのエルメスは、もともと馬具工房として創業しましたが、自動車の発展による馬車の衰退を察知し、鞄や財布などの皮革製品へ事業の幅を広げ、成功を収めました。顧客にナポレオン3世やロシア皇帝などがいたことでも知られています。
エルメスは、皮革製品だけでなく、スカーフなどの服飾品・装飾品・香水など、事業の多角化を図り、製品のデザイン・製造・販売のすべてを手掛ける会社となり、特に、馬蹄柄のスカーフとケリーバッグで人気を不動のものとしました。
馬具工房としてスタートしたエルメスのスカーフは、馬具系の柄が有名ですが、そのスカーフは、シルクスクリーンプリントという製法で作られています。
エルメスの1枚のスカーフには、 2色から多い場合は40色ほどの色が使われますが、その1色ずつに版をつくり、重ねて刷っていくという製法で、非常に手間がかかりますが、表現できる色彩は6万色を超えるそうで、色の表現が非常に鮮明になります。
その精密で鮮やかな色合いのエルメスのスカーフは、賞賛を浴び、芸術作品とさえいわれています。
エルメスは、1937年に“オムニバスゲームと白い貴婦人”という初めてのスカーフを発表し、それ以後、数多くのスカーフコレクションを発表し続け、世界中の女性を魅了し続けています。
エルメスのスカーフといえば、フランス語で正方形を意味する「カレ」という言葉を思い浮かべる人も多いかと思いますが、熟練の職人の技により、エルメスのカレのスカーフは、どんな形に結んでも、不思議と表側が出るように作られています。
今回買取のエルメスのスカーフも、カレで、LE PARADIS DU ROY(王の楽園)という題名のお品です。
これは、ベルサイユ宮殿がモチーフとしたのもで、エルメスらしく馬が中央に堂々と配され、宮殿内の庭園の様子が豪華にデザインされています。カシミアとシルクが素材に使われており、ヴィンテージの状態の良いエルメスのスカーフということで、高価買取致しました。
歴史あるエルメスのスカーフは、ヴィンテージものなど世界中でコレクションされている女性も多く、いわの美術でも買取に力をいれております。
手放してもよいとお考えのエルメスのスカーフがございましたら、是非いわの美術までご連絡ください。お客様にご納得のいただける買取査定を致します。