今回、いわの美術がお買取したお品物はティファニーアート銀貨です。
「アート」という名の通り、ルネッサンス期を代表する建物がモチーフとなり、2004年から発行されている銀貨です。
2014年に発行されたものは10周年記念であった事もあり、ドレスデンのツヴィンガー宮殿をモチーフに、通常の10ドル銀貨以外にも50ドル銀貨も限定99枚で発行されています。
ティファニーはアメリカで創業された宝飾品・銀製品のブランドとして知られ、シンプルで使い勝手の良いアクセサリーは女性に絶大な支持を得ています。
創業当初は値札を付け、値引き交渉に一切応じない販売姿勢で文房具や装飾品を扱っていましたが、銀細工師ジョン・C・ムーアを迎えた事でアメリカ企業としては初となるスターリングシルバー(純銀)基準を適用した銀製品の製造販売を開始しました。
また、創業者の長男ルイス・カム・フォート・ティファニーは宝飾デザイナー、ガラス工芸家として活躍していた事から、フランスのステンドグラスに心奪われ、ティファニーランプを開発しました。
このようにティファニーは銀製品だけではなく、ガラスの製品も手掛けていました。
そんなティファニーの歴史と技術を融合させた品物が、今回お買取したティファニーアート銀貨なのです。
このティファニーアート銀貨の最大の特徴は銀貨にステンドグラスがはめ込んである事です。
製造された年代によって銀貨に刻まれているモチーフやステンドグラスの色は違いますが、どれもコレクション性の高いお品物ですので、中古市場でも高値で取引されています。
また、純銀製ですので銀の価値もプラスされ、銀の買取価格が高い時に売却する事で高価買取となるお品物です。
ティファニーアート銀貨は外箱と専用のケースがあるのですが、今回のお買取では外箱と専用のケースは失くしてしまったという事でしたので、その分はマイナス評価となってしまいました。
コレクション性の高いお品物は発売当初に近い状態であればあるほど買取額が高くなる可能性がありますので、付属品は安易に処分しない事で高価買取に繋がります。