今回いわの美術がお買取り致しましたのは鋳金家・歌人・金工史家として有名な香取秀真が横山大観の70歳を記念して作られた文鎮です。
香取秀真は、幼少期の頃養子に出され、養子先の千葉県佐倉市にて数多くの遺跡や古い寺院を目にし、自然と古代の作品に関心を持つようになりました。
上京後は、1900年のパリ万国博覧会に出品した作品が受賞を受けるなど国際的に活躍するようになります。
作品が売れないなどのブランクもありましたが、59歳で東京美術大学の教授となった後は、自身の技術を高めて執筆活動にも励み、80歳で日本美術工芸家として初めて文化勲章を受章しました。
今回お買取りしたお品物は、横山大観が70歳になった記念に作られた龍の文鎮です。
細い龍の体に細かく鱗が描かれていてとても繊細な作品に仕上がっています。
いわの美術では、香取秀真の作品のお買取りを強化しています。