今回、いわの美術がお買取りしたお品物はコンタックスのカメラレンズMakro Planar T 60mm F2.8Cです。
重量260ｇと軽くて持ち運びに便利なレンズとして人気を博し、MMタイプとして唯一発売されたマクロレンズです。
コンタックスは、ドイツのカメラメーカーカール・ツァイスと日本のカメラメーカーヤシカとの共同事業として、1975年に販売が開始されたカメラのブランド及びカメラの名称で、ヤシカが京セラの吸収合併された後もブランド名と事業は引き継がれたものの、京セラがカメラ事業から撤退をした事によって、コンタックスは現在休眠ブランドとなっています。
お買取りしたコンタックスのカメラレンズMakro Planar T 60mm F2.8Cは、パウル・ルドルフが1897年に発明したカール・ツァイスの写真レンズ「プラナー(Planar)」で、ヤシカ・コンタックス時代に作られたものです。
現行のコシナ・ツァイスのマクロ・プラナーとは構造が異なり、古典的な4群6枚というレンズ構成になっています。
このMakro Planar Tには60mmの他にも100mmがあり、60mmは大きく分けてデブのオリジナルタイプと末尾にCがついたスリムタイプの2種類が存在し、お買取りしたMakro Planar Tはスリムタイプの方でした。
最初は西ドイツ製でS-Planar T 60mm F2.8と呼ばれていましたが、のちに日本製となり、Makro Planar T 60mm F2.8と改名されました。
そのため、初期の西ドイツ製のS-Planar T 60mm F2.8は現存する数も少なく、状態が良いものであれば高価買取が期待できます。
お買取りしたMakro Planar T 60mm F2.8Cも状態はかなり良い方で、専用の袋付でのお買取りとなりました。
