今回いわの美術では景徳鎮製の黄地粉彩唐草花文急須をお買取り致しました。
「粉彩」と呼ばれる上絵付技法が用いられたお品物です。
若干の汚れや使用感はございましたが、人気の景徳鎮製ということで高価買取させて頂きました。
景徳鎮について
景徳鎮とは中国陶磁器の有名な産地であり、1000年以上の歴史を誇ります。
良質な土と窯の燃料になる松が豊富であり、製品を搬出する水運が盛んだったことからやきものの街として発展しました。
昔は昌江の南岸にあり「昌南窯」と呼ばれ、ごく普通の白磁や青磁を作っていたそうです。
宋代の景徳年間(1004~1007)に宮廷献上用の陶磁器が生産されたことから、皇帝真宗が「景徳」という名を授け「景徳鎮」と呼ばれるようになりました。
特徴としてよく挙げられるのは、白磁にコバルトで絵付けを施した「青花磁器」で、透き通るような薄い白磁に草花や龍などのモチーフが繊細に描かれています。
他にも赤絵・粉彩・釉上彩・釉下彩など様々な技法が生み出され、歴代の皇帝たちを長く魅了してきただけではなく、日本・ヨーロッパ・イスラム圏にも幅広く輸出され、世界中多くの人に愛されてきました。
粉彩について
粉彩とは、西洋から中国に伝わった琺瑯の技法をベースに、清代・康熙年間(1662~1722)末に景徳鎮窯で開発され、中国宮廷直属の陶磁窯の新技法として珍重されました。
その特徴は水溶性の絵の具と油性の絵の具、両方使って色をつけていくことです。
ひとつの磁器に両方の絵の具を使用して色をつけていきますが、水と油は混ざり合わないので、水彩絵の具で色をつけたら、一度焼き上げ、今度は油彩絵の具で彩色し再び焼き上げ…。場合によってはそれを何度も繰り返します。描画の技術はもちろんのこと、陶芸技術も絡み合う複雑な技法と言っていいでしょう。
それまでは表現することが難しかったグラデーションや絵画的な表現が可能になり、粉彩は清朝景徳鎮窯の主流となっていきました。
景徳鎮や中国骨董品のお買取りならいわの美術へ
今回ご紹介させて頂きました景徳鎮の急須はもちろん、茶道具・煎茶道具・洋食器・絵画など幅広くお買取り致しております。
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