今回、いわの美術がお買取したお品物は、チュードルのオイスタープリンスデカバラです。
チュードルはロレックスの弟分的存在で、ロレックスの時計は最高の技術とオイスターケースという完全防水の素晴らしい性能を持っていたにのかかわらず、高価であった事からなかなか普及せず、市場拡大を図るため、価格を抑えたブランドのチュードルを誕生させました。
チュードルという名はイギリス人なら誰もが知っているイングランドの名門チューダー家の名にちなんで付けられたもので、イングランドの紋章であるバラをトレードマークとし、ロレックスと共通のパーツを使用して作られています。
その証拠にリューズにはロレックスのトレードマークである王冠があしらわれており、オイスターケースもロレックスと同じ物を使用しています。 チュードルがロレックスよりも安価で販売する事ができるようになったのは、ムーブメントにETA社製のエボーシュを採用しているからです。 ETA社は信頼性の高いムーブメントを作る事で知られており、ETA社と協力して精度の高いムーブメントの大量生産を行う事で、更にコストを下げる事に成功しています。
お買取したチュードルの時計は、手巻きモデルで、ダイヤルは精悍なマットブラックダイヤルを使用し、ダイヤルトップにはバラとアワーマーカーには楔型のインデックスをあしらい、視認性のよいドルフィンハンドなどその端正なフェイスバランスに人気のあるモデルで、男女問わず評価が高い時計です。
バンドも正規品の革バンドのままで、貴重なデカバラモデルでしたので高価買取で対応させて頂きました。 これにカレンダーが付いているモデルであればもう少し買取額は高くなります。
ちなみにチュードルにはダイヤルトップにあるバラの大きさによって「デカバラ」「コバラ」と呼び分けがされています。