鳳笙(ほうしょう)とは奈良時代に唐から伝わったといわれております。
雅楽に用いる管楽器の一つで、長い竹管と短い竹管を17本、円状に組み合わせて吹くだけでなく吸っても音が出て息継ぎなしで演奏できます。
音程は固有振動数で決まり竹管を共鳴させて音を出すパイプオルガンと同じ原理の楽器です。
また鳳笙は構造上、呼気で内部が結露しやすく演奏をし続けると水滴がついて徐々に音が出なくなります。
そのため演奏前や演奏の間に楽器を火鉢や保温器を使って暖めて水分を蒸発させてから使用します。
鳳笙は本来、笙(しょう)という呼び名で鳳笙という美しい名前の由来は楽器の形が翼を立てて休んでいる鳳凰の姿から鳳笙と呼ばれました。
音色も「鳳凰の声」や「天から差し込む光」と言われるほど美しい音色です。
その美しい音色は演奏の多くで曲全体を包み込むようなハーモニーとして発揮されます。
また鳳笙は清少納言の枕草子や子守唄にも使われるほど雅楽では重要な三管楽器の一つで、篳篥は「地」鳳笙は「天」龍笛は「天と地の間を飛ぶ龍」という意味で篳篥、鳳笙、龍笛、の三つで世界観を出します。
今回買取した鳳笙は白竹で総銀でした。 帯や逆輪などなどの留め具が銀製で傷はありましたが袋や共箱もついており、保存状態がよかったので良い状態でのお取引となりました。
いわの美術では鳳笙の買取に力を入れておりますが、初心者用の本管や頭の部分が樹脂で作られた鳳笙は買取を行うことが出来ません。
また、鳳笙にも種類があり、竹管が煤竹で、根元の黒い部分(頭)が木で作られており漆が何重にも塗られていて蒔絵が施されているものは高級品とされております。
鳳笙のご売却をお考えの方は、鳳笙買取に強いいわの美術までご相談ください!!
~笙の買取はこちらへ~